2009年09月09日

祖父から学んだこと

夏の最後に、祖父が他界しました。
いろいろな想いがめぐりましたが、ひとつ、感じたことを。

数学者だった祖父はとても気難しい人で、笑うことが少ない、
厳粛で怒りっぽい人でした。
というか、私には長年そう写っていました。
でも、当たり前ですが、それは祖父のほんの一部でしかない。

祖父の生きた長い時間、
残してきたたくさんの功績、
関わった大勢の人、そのとき他の誰かが感じた感謝の気持ち。
そういったたくさんの‘別の側面’を、
どれだけ私は敬い、感じようとしただろうか?

生きることは、残すことではない。
生きることは、表現することでもない。
ただ、ひたすら、相手を感じたり、感じてもらったり、
することなんじゃないかな。

思い出が一つあります。
お正月の挨拶に祖父の家に行ったとき、
祖父が図を描きながら、昨晩考えた数学の問題と
その解き方のシンプルさを熱弁してくれたことがありました。
(祖父は主に数学教育の仕事をして晩年まで教材の執筆をしていました。)
大晦日さえ、机に向かっていたのでしょう。
孫でありながら、数学苦手の私にはさっぱり分からない内容でした。
でもでも、私にとってはそのときが一番‘祖父を感じた'瞬間でした。

素直に生きることは、お互いに感じあう。
そういった意味で重要なのかな、そんなことを思いました。

ひ孫にもやさしい声をかけることは少なかった祖父ですが、
ムスメとかるたをしたときに、こんな歌を詠んでくれました。
「かるたとり みんなまかした もみじの手」
声に出すことがなくとも、こんな温かい目で見てくれていた祖父を
心から愛し、いつか天国でもう少し感謝と尊敬を伝えられるよう、
私も精進したいと思います。。。

200909091221000.jpg
写真は、祖父の歌を祖母が色紙に書いてくれたものです。
posted by haru at 13:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ひとりghoto | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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